「板から生まれる、板による画」であり、「板の声を聞き、板の生命を彫り起こす」という強い思いから、棟方は、1942年に、自らの木版画を「板画」と表記すると宣言、独自の世界を切り開きました。
棟方は、筆で描く絵、いわゆる肉筆画を「倭画」と名付けました。”塗る“のではなく「筆をほんとうに使って“かく”こと」を信念とし、多くの傑作が生まれました。
棟方によると、「柵」とは巡礼のお遍路さんが寺々に納めるお札のことで、一点一点の作品を生涯のお札として納めていく、その想いをこの字に込めています。